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最近、冬なのに陽射しが強く感じる事はありませんか?季節は真冬、気温は低いのに太陽の光は強く感じる事が多くなりました。ハウスの中でビニール越しに浴びている光のせいかと思いましたが、やはり日中は屋外でも陽射しを強く感じます。陽が落ちると一気に寒くなります。心地よい暖かさは人間にとっては歓迎すべき事なのかも知れませんが、季節には季節の環境ではないと植物にとっては必ずしも歓迎すべき事ではないようです。ハウス向きやハウスの屋根の角度、使用している屋根の被覆資材など様々な条件により違いがありますが、今までは現状の室温の管理をしていてもいちごの実がこれほど暖かくなる事は、この時期ではなかった事でした。上限はあるようですが太陽の光をたっぷり浴びる事で光合成が活発になり、色々あって糖が転流して行きます。それは光合成をする葉にとっての好ましい事ですが、いちごの果実にはそうとも限らないようです。むしろ、いちごの実が暑くなる事は、品質の低下を招き、急速に紅くなるため糖を貯める時間が短いので食味の低下を招きます。では、ハウスの温度を下げ、いちごの果実の温度が上がらないように抑制する事も考えられますが、いちごは開花から収穫までは、1日の平均温度(以後日平均)を積み重ね(以後積算温度)と言うものがあり、埼玉県産の品種では早い品種で500、遅い品種では700時間程度で、仮に15度の日平均では、早い品種では33日、遅い品種では48日くらいかかります。ここを目指して温度管理をしていきますが、この日数より早くてもよくはありませんし、遅すぎても紅くなる前にいちご自体の劣化が始まり品質の低下を招きます。遅い品種の48日を過ぎても紅くなりきらない場合には、ナマモノと言う事もあり紅くなっていなくてもいちごの実自体の劣化が起こるようです。もともと、温度が確保しにくい盆地ですので朝は冬至の頃で、8時30分にならないとハウスの屋根に陽が当たらず、夕方は14時30分には陽が陰り始めます。と言う事もあり安易にこれ以上日中の室温も下げにくく、室温を確保しつつ太陽光の抑制をすると言う事で、この時期ではまだ早いかもしれませんが、遮光をする事にしました。温度を下げたら下げたで、色々な生理障害があり、それも安易に下げられない理由です。いちごが光合成を行うための光の強さは、それほど強い必要もなく、恐らくは午前中光合成の活発になる20度から30度(適温は23度前後)の温度帯を確保し、日射量がピークになる正午から13時くらいを境に遮光を始める事で、実の温度を抑制してみる試みを始めてみました。今は日射量や日射強度を予想してくれるサイトもあったりするので、毎日13時にスイッチオン!ではなく、更により細かな管理が必要ですが、色々と調べてみると10月から12月に比べて太陽光の強さは1月の方がやや強いようで、遮光と言う事も季節にとらわれずに、随時行っていく必要があると思いました。寒暖の差が美味しいイチゴを作る一つの要因みたいな事もありますが、急激な温度の落差は好ましくなく、むしろ、遮光をする事で太陽の光が弱くなる午後、一気に温度が下がることを防ぐ事も期待が出来、緩やかに低温帯に移行出来るのではないかと思っています。最近の異常気象により、さまざまな事象がありますが、どんなに人間が地球を酷使しても、地球自身のどうにかしようとする力はまだあるようで、夏、酷暑で平均気温が上がった分平均値を取るためか、冬は寒くなるであろうと言う予想通り、今年はとても寒い冬となっています。いちごの紅さは、いちご農家の情熱の色と思っているので、生育の悪さは情熱がきっと足りないのだろうと、なかなか紅くなってくれない機嫌の悪いイチゴ達に情熱を注げるように今日は、地元のラーメン屋さんでカレーラーメンを食べて来ました。冬に美味しいイチゴを作れる事が一人前のイチゴ農家の一つの目標なので、明日から試行錯誤を続けていきたいと思います。